正式名称 | ユヴェントス・フットボール・クラブ Juventus Football Club S.p.A. |
愛称 | ユーヴェ/ユーベ Juve ビアンコネロ Bianconero ラ・ヴェッキア・シニョーラ(貴婦人) La Vecchia Signora |
創設年 | 1897年 |
所属リーグ | イタリア セリエA Serie A |
ホームタウン | イタリア・ピエモンテ州 トリノ |
ホームスタジアム | ユヴェントス・スタジアム Juventus Stadium ※2017年〜30年の間はネーミングライツ契約により「アリアンツ・スタジアム Allianz Stadium」 |
スタジアムツアー ミュージアム |
あり |
練習場 | ユヴェントス・トレーニング・センター(Jヴィレッジ) Juventus Training Center (J-Village) |
他クラブとの関係 主なライバルチーム |
トリノ(トリノダービー) インテル(イタリアダービー) |
ファン熱狂度 | (3/5) |
アクセス難易度 | (2/5) |
公式ウェブサイト | https://www.juventus.com/ |
ユヴェントスについて
About Juventus FCセリエA優勝35回を誇るイタリア史上最強クラブ、そしてイタリア最大の「嫌われ者」。
ユヴェントスはイタリア北部ピエモンテ州のトリノが本拠地のクラブです。
セリエA優勝35回(その他剥奪2回)、コッパ・イタリア優勝13回は共に国内最多で、2011-12シーズンからは前人未到の8連覇を継続中。UEFAチャンピオンズリーグ(前身のチャンピオンズカップ含む)制覇は2回とミラン(7回)やインテル(3回)の後塵を拝する格好にはなっていますが、決勝トーナメントの常連ではあり、準決勝進出回数(=決勝敗退回数)は7回と欧州全体でも最多となっています。
1923年に地元の大企業であるフィアット社の創業家アニエッリ一族が経営に参画、現在もクラブの株式の6割以上を握っており、その血脈は受け継がれています。
ヨーロッパの中でもイタリアは特に郷土愛が強い傾向があり、基本的には地元のクラブを一生応援し続けることが多いものの、ユヴェントスだけは例外でイタリア中にファンがいる珍しいクラブです。
ただ、金に物を言わせる戦力補強やソツのない(面白くない)戦い方に嫌悪感を持つファンも多く、イタリア随一の人気がありながら、一番の嫌われ者でもあるクラブです。
特に元々対立関係にあるインテル、2000〜2010年代にかけて度々主力を引き抜かれたローマやナポリのファンは白黒の縞模様を見るだけで拒否反応を示すことも。
創設以来長らく降格を経験したことのないクラブのひとつでしたが、2006年に当時のGMルチアーノ・モッジらが主導した審判買収・脅迫事件(いわゆるカルチョスキャンダル)が発覚、2004-05・2005-06シーズンのスクデット2回分が剥奪され、セリエB降格処分の憂き目にあっています。
セリエAには1年で復帰し、その後数年間上位〜中位フィニッシュにとどまったものの、2011-12シーズンには28回目のスクデットを獲得、そこから怒涛の8連覇を達成しており、2010年代のセリエAはユーヴェ1強の時代が続きました。
同じトリノを本拠とし、地元民の支持を得ているトリノFC(Torino FC)との一戦はトリノダービーとして扱われますが、トリノとユヴェントスの戦力差があることもあってやや盛り上がりに欠けるきらいはあります。
ユヴェンティーノ(ユヴェントスファン)にとってより重要視されるのはインテルとの「イタリアダービー」。両者のいがみ合いは凄まじく、トリノとミラノどちらの開催でもクラブの成績に関わらずほぼ満席は間違いないというゲームのひとつです。
アリアンツ・スタジアムへの行き方&観戦方法
Getting to Allianz Stadium (Juventus Stadium)ユヴェントスのホームスタジアム、アリアンツ・スタジアム(正式名称はユヴェントス・スタジアム)はトリノ市街地のやや北の郊外に位置しています。
イタリアでは自治体が所有するスタジアムを使用するクラブがほとんどの中、ユヴェントスは他のクラブに先駆けて自前の専有スタジアムを完成させた初めてのクラブです。
かつてこの場所にはスタディオ・デッレ・アルピ(Stadio delle Alpi)という1990年のFIFAワールドカップ・イタリア大会に合わせて建造されたスタジアムがあり、ユヴェントスとトリノがどちらもホームとして使用していました。
しかし、アクセスの悪さや過剰なキャパシティなどもあって満員になることは滅多になく、陸上トラックがあることから観戦もしにくく、非常に評判の悪いスタジアムでした。そこでユヴェントスはトリノ市からスタジアムを土地ごと99年間リースで借り上げ、既存スタジアムを取り壊した上で自前のスタジアムを同じ場所に建設することにし、2011年に完成、運用を開始しました。
収容人数は前スタジアムの約67,000人から約41,000人と大きくキャパシティがダウンしていますが、急な傾斜の付いた2階席までとすることでどの席に座ってもピッチが非常に近く感じられる構造になっています。
また、キャパシティが小さくなったことで常に満員に近い観客動員とすることができ、スタジアムの収入は以前に比べて数倍に、さらにピッチレベルからは満員の観客が迫るように見えるためアウェーチームへ与えるプレッシャーも増え、スタジアムの完成(2011年)から全てのシーズンでスクデットを獲得している圧倒的強さにはスタジアムそのものも大きく貢献しているといえます。
アリアンツ・スタジアムへの行き方
トリノ市内から
アリアンツ・スタジアムはトリノ市街地からやや離れた北の外れにあり、交通の便利とはいえないので試合日はやや早めの移動がオススメ。
トリノには1路線だけ地下鉄(Metropolitana)がありますが、地下鉄だけでスタジアムまで行くことは出来ません。
試合開催日は地下鉄でベルニーニ駅(Bernini)まで行き、そこから臨時バス9番が運行されています。
試合のない日に行く場合はバス72番または72b番で。72番はサンカルロ広場(Piazza San Carlo)近くのベルトラ通り(Via A.Bertola)からポルタスーザ駅近く(XVIII Dicembre)を経由して北へ向かうバス(Venaria-Corso Machiavelli行き)で、市内からスタジアム前(停留所はStadio)まで約40分。
地下鉄・バスの乗車券は共通で、100分間有効の1回券(Biglietto City)は1.70ユーロ。バスは有効時間内は自由に乗車できますが、地下鉄は一方向にしか乗車できないので注意。1日券(Daily)は4.00ユーロ。
乗車券は地下鉄駅か、ポルタヌオーヴァ駅など大きな駅の売店、タバッキ(TABACCHI=タバコ屋)で購入可能。
ミラノから
ミラノからトリノは約1時間で移動できるため、昼〜夕方までの試合であれば日帰りでの観戦も可能。
イタリア国鉄の高速列車「フレッチャロッサ Frecciarossa」がミラノ中央駅〜トリノ・ポルタヌオーヴァ駅間で頻繁に運行されているので便利。フレッチャロッサを含む優等列車は全席指定制で、料金も通常列車と異なるので注意。DANGAN FOOTBALLではミラノからの日帰り観戦の場合は必ずこの乗車券と座席指定をお付けしています。
また、ミラノ・マルペンサ空港〜トリノ市内のボルツァーノ通り(Corso Borzano)のバスターミナル間ではSADEM社がシャトルバスを運行しています。ボルツァーノ通りはポルタスーザ駅のすぐ近くで、トリノ到着後は地下鉄やバスで中心部へ移動できます。概ね日中は1時間に1本の運行で、所要時間は2時間、片道22.00ユーロ。
日本からアリアンツ・スタジアムへ
トリノには空港があり、地方空港ではあるもののイタリア国内とヨーロッパ内のフライトはそれなりの数が発着しています。
とはいえ、日本からの直行便はないため、トリノ空港へ入るためにはどこかで必ず1回乗継をする必要があります。
アリタリア航空(AZ)を利用する場合、東京/羽田または成田からローマ(フィウミチーノ空港)へ飛び、国内線に乗り継いで約1時間ですが、初日の到着は必ず夜遅くなってしまい、ホテルに着くのは夜中ということも多いのでやや微妙。
所要時間を短く、かつ早めに到着したい場合はANAやルフトハンザ航空を使ってドイツ経由で移動しトリノへ飛ぶのがベストですが、この他にはこれといった選択肢がありません。
また、フライトに制約のあるトリノ空港は使わず、ミラノのマルペンサ空港かリナーテ空港を使うのもオススメです。
マルペンサ空港の場合はトリノまで直接バス移動もできますが、行きも帰りもミラノ発着としてミラノ拠点で観戦(日帰りか1泊)とするほうが良いかもしれません。
ミラノ発着の場合はアリタリア航空の東京/成田〜ミラノ/マルペンサ直行便、ANAの東京/羽田〜ミラノ/マルペンサ直行便が便利ですが、コスト重視でエミレーツ航空、カタール航空、ターキッシュエアラインズを利用するのもオススメできます。
ドイツなどを経由して入る場合はマルペンサ空港発着ではなく、リナーテ空港発着(ミラノ市内の空港)とするのがオススメ。