正式名称 | フスバル・クルブ・バイエルン・ミュンヘン Fußball-Club Bayern München |
愛称 | エフツェーベー FCB ディ・バイエルン Die Bayern |
創設年 | 1900年 |
所属リーグ | ドイツ ブンデスリーガ Bundesliga |
ホームタウン | ドイツ・バイエルン州 ミュンヘン |
ホームスタジアム | アリアンツ・アレーナ Allianz Arena |
スタジアムツアー ミュージアム |
あり |
練習場 | ゼーベナー・シュトラーセ Säbener Straße |
他クラブとの関係 主なライバルチーム |
ボルシア・ドルトムント(デア・クラシカー) TSV1860ミュンヘン(ミュンヘン・ダービー) 1.FCニュルンベルク(バイエルンダービー) |
ファン熱狂度 | (5/5) |
アクセス難易度 | (2/5) |
公式ウェブサイト | https://fcbayern.com/ |
バイエルン・ミュンヘンについて
About Bayern München「MIA SAN MIA(我らは我らである)」
バイエルン・ミュンヘンはドイツ・ブンデスリーガを代表するワールドクラスのメガクラブ。
実はブンデスリーガ(1963年開始)創設クラブからは漏れ、1965-66シーズンからの参戦というところは意外ですが、ブンデスリーガ優勝28回という圧倒的な成績を誇っています(2位のBMGとドルトムントは5回ずつ)。
UEFAチャンピオンズリーグ(前身のUECも含む)は1973-74シーズンからの3連覇を含む5回制覇を達成し、ビッグイヤー永久保持が認められている数少ないクラブのひとつでもあります。
ブンデスリーガ参戦以降コンスタントに優勝を成し遂げ、常に黄金時代であり続けなければならないプレッシャーも掛かる中、2000年代だけで13回優勝している恐るべきクラブです。
1970年代にはベッケンバウアー(現会長)、ゲルト・ミュラーなど、1980〜90年代にはルンメニゲ、マテウス、コーラー、エッフェンベルク、クリンスマンなどなど、サッカーを少しでも知っていれば絶対に聞いたことのある名前のドイツ国内出身のスター選手たちが在籍。ドイツの他のクラブからしてみれば「金に物を言わせる忌々しいバイエルン」ということにはなるのですが、常に最強であり続けるバイエルンの選手になるということは、現在ほどフットボールがグローバル化していなかった時代では特にいち選手にとっては大きなステータスだったのです。
そして常勝を求めるファンの目も厳しく、キャプテンも原則としてドイツ人のみ(オランダ人のマルク・ファン・ボメルが唯一の例外)が就任できるという比較的厳格な組織であり続けたことも強さを維持できた要因のひとつとも言えます。
アリアンツ・アレーナへの行き方&観戦方法
Getting to Allianz Arenaバイエルン・ミュンヘンのホームスタジアム「アリアンツ・アレーナ Allianz Arena」はミュンヘン市街地の北にある、2005年開場のまだ新しいスタジアムです。
1972年からの33年間はミュンヘン・オリンピック(1972年)のメインスタジアムだった「オリンピアシュタディオン Olympiastadion」を使用していましたが、収容人数こそ約70,000人と多いもののトラックのある陸上競技場のままで、バックスタンドに屋根がない、傾斜が緩く見にくいなど、あまりサッカー観戦には評判の良いスタジアムとは言えませんでした。
アリアンツ・アレーナ(アリアンツはドイツ最大の保険会社)は所有権こそバイエルン・ミュンヘンは持っていないものの、2017年以降は実質的にバイエルン・ミュンヘン専用のスタジアムとなりました。
巨大な繭のような特徴的な外観は全体が2874枚の特殊なフィルム状パネルで覆われていて、外からは白く、中からは透き通って見ることができ、さらに全体を発光させることも可能になっています。バイエルン・ミュンヘンが試合をする日は赤、かつてTSV1860ミュンヘンも使用していた時は青、CLファイナルといった特別な試合の日はカラフルに、と状況に合わせた運用がなされています。
全体が3層のサッカー専用スタジアムで、観戦しやすさはかつてのオリンピアシュタディオンに比べると劇的に改善されました。
スタジアムツアーとミュージアムは北側のLもしくはM入り口から。スタジアムツアーは試合開催日も含め毎日(12月25日・31日と元日除く)催行されています。
クラブグッズショップ(FC BAYERN STORE)はH入り口、もしくはミュージアムから入ることが可能。こちらも毎日10:00〜18:30営業(12月25日・31日と元日除く)しています。
アリアンツ・アレーナへの行き方
ミュンヘン市内から
アリアンツ・アレーナはミュンヘン市街地の北の外れにありますが、地下鉄(Uバーン)の駅がすぐ隣接しているのでアクセスは良好です。
最寄り駅フレットマニング駅(Fröttmaning)はUバーン6号線(U6)の駅で、中心部ではマリエンプラッツ(Marienplatz)、オデオンプラッツ(Odeonplatz)などの駅を経由します。
ミュンヘン中央駅からマリエンプラッツまでは歩いても20分あれば行くことができますが、Sバーンなら2駅です。
SバーンとUバーンは料金体系は統一されているので乗車券は共通です。
料金は時間制+ゾーン制で、ミュンヘン市内中心部全体と、アリアンツ・アレーナのあるフレットマニング駅はいずれもゾーンM(中心ゾーン)扱いになるので、ゾーンM内だけの1回券(Einzelfahrt 3.30ユーロ)、1日券(Single-Tageskarte 7.80ユーロ)が有効です。
乗車券は基本的に駅に設置されている自動販売機で購入し、階段・エスカレーター前やホーム上に設置してある刻印機に挿入して日付と時間を入れます。改札はなく、ランダムに行われる検札時に刻印がない、もしくは有効な乗車券を持っていない場合は問答無用で罰金が課せられるので注意。
試合後のフレットマニング駅はかなりの混雑となり乗車券を買うのが難しいため、1回券を使う場合は事前に帰りの分も買ってのがオススメ。
ベルリン、フランクフルト、ミュンヘンなどのドイツの大都市では電車、地下鉄、バス、トラムなどの交通機関が非常に発達しているので、どこへ移動するにも便利です。
Sバーン(S-Bahn):近郊区間も含む都市鉄道で、大抵ドイツ国鉄の主要駅と接続しています。運営もドイツ鉄道(DB)かその子会社によるもの。都市の中心部では地下鉄よりも駅数が少なく、早い移動が可能。都市中心部では地下を走行する区間も多くUバーンと混同しがち。
Uバーン(U-Bahn):いわゆる地下鉄ですが、一部郊外区間などでは地上走行することもあります。運営母体は都市ごと異なりますが、運賃体系はSバーンと共通化されているので一元的に利用可能です。
SバーンとUバーンは運営は違うものの、料金体系と乗車券は統一されているため、乗車券は1枚でSからUに乗り継ぐことも可能。同じ駅でもホームが違うことも多いですが、乗り換え可能駅ではどちらにもSやUのマークが案内されています。
感覚的には東京でいえば、都内のJR各路線と東京メトロ、都営地下鉄、都営バスの乗車券が共通化されているイメージで、乗車券が有効でさえあればシームレスに利用することができます。
日本からアリアンツ・アレーナへ
アリアンツ・アレーナのあるミュンヘンは日本から直行便があるので、最短でミュンヘンに行くことを考えるならばこれを使わない手はありません。
現在日本〜ミュンヘンの直行便はANAが東京/羽田から、ルフトハンザ航空(LH)が東京/羽田と大阪/関空からそれぞれ運航していますが、いずれも日本発の時間帯が午前〜昼でミュンヘン着が同日の昼以降になるパターンです。
復路のミュンヘン発はバラバラで、ルフトハンザ航空の関空便は昼、羽田便は夕方、ANAの羽田便は21時台と比較的遅い設定になっています。
尚、ANAとルフトハンザ航空、SWISS、オーストリア航空の4社は料金・予約条件が統一されているため、行き帰りで組み合わせて使うことができます。
より移動効率を上げるためにオススメは、行きはあえて直行便を使わない行き方。
行きはANAの羽田発フランクフルト行き、もしくはウィーン行きの深夜便を利用し、乗継でミュンヘンへ向かいます。この場合、羽田発は0〜1時台で、ミュンヘンには8〜10時台に到着できるため、当日の昼の試合でも観戦は可能です。
効率を確保しつつも費用重視の場合は、エミレーツ航空(EK)、カタール航空(QR)、ターキッシュエアラインズ(TK)などがオススメ。フライト時間はやや長くなりますが、いずれも出発は行きも帰りも夜なので同じ旅行日数でも日系・欧州系よりも現地滞在時間は長くなるケースがあります。