リヴァプールFC観戦旅行

YOUR GUIDE FOR LIVERPOOL FC
アンフィールド
アンフィールド前のマフラー売り屋台
正式名称 リヴァプール・フットボール・クラブ
Liverpool Football Club
愛称 ザ・レッズ
The Reds
創設年 1892年
所属リーグ イングランド・プレミアリーグ
Premier League
ホームタウン イギリス(イングランド) マージーサイド州
リヴァプール
ホームスタジアム アンフィールド
Anfield Stadium
スタジアムツアー
ミュージアム
あり
練習場 メルウッド・トレーニング・グラウンド
Melwood Training Ground
他クラブとの関係
主なライバルチーム
エヴァートンFC(マージーサイド・ダービー)
マンチェスター・ユナイテッド(ノースウェスト・ダービー)
ユヴェントス(ヘイゼルの悲劇)
ファン熱狂度 (5/5)
アクセス難易度 (2/5)
公式ウェブサイト https://www.liverpoolfc.com/

リヴァプールFCについて

About Liverpool FC
アンフィールドの選手ロッカーへ続く通路

今世界で最も注目を浴び、かつ名実ともに世界最強クラブとなったリヴァプールFC(Liverpool FC)

稀代のモチベーターであり、ドルトムントで一時代を築いた名将ユルゲン・クロップを招聘し早5年、悲願のプレミアリーグ優勝は逃し続けているものの、2018-19シーズンには14年ぶりのUEFAチャンピオンズリーグ制覇とFIFAクラブワールドカップ優勝の2冠に輝きました。

2019-20シーズンのウィンターブレイクにはレッドブル・ザルツブルクから日本代表FW南野拓実を獲得、地元の期待値も高く、クロップの下で今後の活躍が期待されます。

1989-90シーズンのディヴィジョン1優勝以降のリーグ優勝がないリヴァプールですが、2019-20シーズンは他を寄せ付けない圧倒的な成績で独走。リヴァプールファンが待ちに待った30年ぶりのリーグ制覇(プレミアリーグ移行後は初)は一時新型コロナウイルス感染拡大によるリーグ中断で実現も危ぶまれましたが、2020年7月22日についに実現しました。

リヴァプールは国内外に非常にファンが多いクラブとしても知られ、世界各地に公式サポーターズクラブが存在しています。特にタイやシンガポールなど東南アジアでの人気は凄まじく、エンブレムステッカーを貼った車やバイクもよく目にします。

ホームスタジアムのアンフィールド(Anfield)はリヴァプール市街地の北部に位置し、ライバルのエヴァートンFCのホームスタジアム「グディソン・パーク」が目と鼻の先にある、ライバル関係のクラブ同士としては珍しいスタジアムの立地です。

聖地アンフィールドへ!スタジアムへの行き方&観戦方法

Getting to Anfield

リヴァプールFCのホームスタジアム、アンフィールド(Anfield)。

1884年開場の歴史あるスタジアムで、元々はライバル(当時はリヴァプールFCは存在せず)のエヴァートンのホームスタジアムでした。1892年にエヴァートンがすぐ近くに建設したグディソン・パークへ移転し、その直後に創設されたリヴァプールがホームスタジアムとして以来130年以上使用しています。

古いスタジアムではあるものの幾度となく増改築が繰り返され、現在では約54,000人収容の近代的なスタジアムとなっています。

このスタジアムの名物といえば、やはり試合前に必ず合唱される「You'll Never Walk Alone」。ドルトムントやFC東京のサポーターも歌うことで有名な歌ですが、本家はもちろんここリヴァプール。誇らしげにマフラーを掲げ、おそらく数世代に渡って観戦に訪れているであろうファンたちがこの歌を歌い上げる光景は、リヴァプールファンならずとも、フットボールファンならば一度は目にし、耳にしたいもの。

アンフィールド概要図

アンフィールドへの行き方

リヴァプール市内から

リヴァプール・ライムストリート(Liverpool Lime Street)駅

まずはリヴァプール・ライムストリート(Liverpool Lime Street)駅正面のセント・ジョンズ・ショッピングセンター(St.John's Shopping Centre)の裏手にあるバスターミナル(Queen Square Bus Terminal)へ。

6番乗り場から17番のバス(Fazakerley Hospital行きなど)でアンフィールドまで約20分。

バスチケットはタッチ対応クレジットカードがあれば運転手に「Adult, Single trip」と伝えて読み取り機にタッチすればOK。片道£2.30。

チケットはバスターミナルの案内所(Queen Square Centre)の窓口でも購入可能。スタジアム往復だけなら1日券等を買う必要はあまりありませんが、1日券がほしい場合はまず非接触ICカードのメトロカード(MetroCard £1)を購入し、それに1日券に相当するSaveaway Ticket(£4.20)を追加します。Saveaway Ticketがあればバスだけでなく市内の電車(Merseytravel管内)マージー川フェリーも乗り放題になるので、バスを2区間以上利用するならこちらのほうがお得。

バスは市街地を北上しアンフィールド方面に向かいますが、到着する直前に前方〜左手にグディソン・パークが先に見えて、その後正面にアンフィールドが見えてきます。バス停はThe KOPスタンド裏手(南側)のウォルトン・ブレックロードにあり、復路もここからライムストリート駅方面へ戻ることができます。

試合開始3時間半前からはセント・ジョンズ・レーン(バスターミナル前のマリオットの東側)から917番の臨時バスの運行があります。

ロンドンから

ロンドンからリヴァプールへは鉄道でのアクセスが一般的です。

まずはロンドン・ユーストン(London Euston)駅を目指します。地下鉄ノーザン線とヴィクトリア線の駅が直結(Euston駅)していて、パディントン駅、エッジウェア・ロード、ベイカーストリート方面からはバスが便利。

ユーストン駅からはウェストコースト本線を通ってリヴァプールまで北西方面へ向かいます。2019年末からこの路線ではイタリア鉄道トレニタリア出資によるアヴァンティ(AVANTI)が列車を運行しており、旧ヴァージン・トレインズから引き継いだペンドリーノ型車両(390系)が投入されています。

直通列車であれば所要時間は概ね2時間15分前後。1等・2等がありますのでこれはお好みで。2等は背もたれ倒れないのでやや窮屈ですが、配列は2-2なので横幅はそれなりに広く取られています。

リヴァプールではライムストリート駅に発着するので、到着後は「リヴァプール市内から」の項を参考にアンフィールドまでお越しください。

試合の時間によってはロンドンから日帰り観戦も可能ですが、夕方〜夜の試合の場合はリヴァプールで1泊が必要になります。

日本からアンフィールドへ

日本からアンフィールドへ試合観戦に行く方法をいくつかご紹介します。

まず前提として、リヴァプール空港(LPL:Liverpool John Lennon Airport)は基本的にあまり使いません。イージージェットやライアンエアなどのLCCの国内線(しかもロンドン便は無し)と欧州域内線しか飛んでいないため、リヴァプール以外のヨーロッパの他の町に滞在するとき以外は使いみちがありません。

最寄りの大きな空港はマンチェスター空港(MAN:Manchester Airport)。

日本からの直行便はありませんが、ルフトハンザ航空(LH)、フィンエアー(AY)、KLMオランダ航空(KL)、エミレーツ航空(EK)、カタール航空(QR)、ターキッシュエアラインズ(TK)など、日本から1回乗継だけで飛ぶことのできる航空会社が数多く就航しています。

マンチェスター空港には直結の鉄道駅があり、リヴァプールのライムストリート駅まで直通列車が概ね1時間に1本程度運行されています(所要約1時間15分)。途中のマンチェスター・オックスフォードロード駅やヴィクトリア駅で1回乗換で行くパターンもあり、それらを含めると1時間に2〜3本運行があります。

あくまで「最短」にこだわればマンチェスター空港利用となってきますが、「利便性」や便のパターンの豊富さで考えるとやはりロンドン発着にすることも視野に入れるべきかもしれません。

日本からの便があり、かつマンチェスター空港にも飛んでいる航空会社で、ロンドンのヒースロー空港またはガトウィック空港に便がない航空会社は無いので、例えば空席状況や料金によっては、行きはロンドン着、帰りはマンチェスター発、のようにある程度フレキシブルに飛ぶことも重要です。

ロンドン〜リヴァプール間の鉄道料金は曜日や時間、空席状況によって変動し、最低料金でもあまり安いとは言えません。

それでも観戦旅行で最もコストが掛かるのが航空券であること確実なので、無理に最短のマンチェスター往復で押さえるよりも、より航空券のコストが安いルートを選択することで仮にロンドン〜リヴァプールの鉄道部分はペイできるという状況も十分あり得ます。

アンフィールドはスタジアムツアーがオススメ!

The Anfield Stadium Tour
アンフィールドの選手ロッカーへ続く通路

アンフィールドでは試合開催日も含めほぼ毎日スタジアムツアーが催行されています。

The KOPスタンド(南側ゴール裏スタンド)の横、Aゲート付近にスタジアムツアー専用受付があり、ここでチェックイン(事前予約がない場合はここで支払い)をします。

開始時間になるとクラブに長年携わるおじいちゃんスタッフ(おじさんの時もあり)が簡単な注意事項の説明があります。この注意事項の説明の内容は常識的なものなので簡単ですが、ツアー自体はもちろん英語、しかも「スカウス(Scouse)」と呼ばれる非常に強い訛りがあるのでなかなか全部を理解するのは難しいかもしれません。

日程があえばぜひ試合開催の無い日のツアーに参加することをオススメします。試合開催日のツアーでも内容は充実していますが、やはり選手のロッカールームに入れるか入れないかと、スタンド(メインスタンドとThe KOPスタンド)の上部に行けるかどうかは大きな違いといえます。

なお、「THIS IS ANFIELD」の額が掲げられたピッチ入り口ドア、記者会見場(プレスルームとミックスゾーン)、ロッカールームへ続く通路、ピッチサイドの見学は両日共通で行くことができます。

ツアーは概ね45分〜1時間程度で、終了後にはクラブミュージアム「The Liverpool FC Story」への入場が可能です。ここではクラブの歴史の紹介はもちろん、歴史上重要な試合の実着用ユニフォームやボール、そして獲得したトロフィーが展示されています。終盤でずらりと並ぶビッグイヤーは正に壮観です。

アンフィールド・フォトギャラリー

Photo Gallery
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スタジアム併設のショップ「Liverpool FC Superstore」

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UEFAチャンピオンズリーグ制覇の証、ビッグイヤー(ミューアジム内)

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アンフィールドのスタジアムツアーの様子

YNWAだけじゃない!リヴァプールを応援するために覚えたい歌

Chants and Songs of Liverpool FC

リヴァプールは数あるイングランドのクラブの中でも最も熱狂的と言われるファン・サポーターを抱えるクラブ。

試合の日になれば、市内からアンフィールド周辺のパブなどでも野太い男たちの歌声が響き渡ります。

そしてリヴァプールファンがアンフィールドで何より嫌うのは、「クールでいること」。スタジアムに来たからには、必死になって戦う選手たちと共に俺たちも戦っているんだ、ということを一見さんだろうが観光客だろうが、態度で示すことを求められます。

ここでは、数多あるリヴァプールを応援する歌、称える歌、チャントを紹介します。地元ファンたちと一緒になって歌い、叫び、喜ぶことで、はじめてのアンフィールドでも、「お前は俺達の仲間だ」、ときっと認めてもらえるはず。

YOU'LL NEVER WALK ALONE

リヴァプールの代名詞とも言える、「YOU'LL NEVER WALK ALONE」。

2015-16シーズンのUEFAヨーロッパリーグ準々決勝で、奇しくもこの歌をクラブアンセムのひとつとするリヴァプールとドルトムントが激突。試合前のピリピリした雰囲気になりがちな状況で、両サポーターが合唱するという美しい奇跡のような光景が見られました。

原曲は1945年のミュージカル「回転木馬 Carousel」 のために制作された楽曲で、リヴァプール出身バンド「Gerry & The Pacemakers」によるアレンジが1960年代に大ヒット、リヴァプールサポーターに代々歌い継がれる曲となりました。

When you walk through a storm, hold your head up high
And don't be afraid of the dark
At the end of the storm, there's a golden sky
And the sweet, silver song of a lark

Walk on through the wind
Walk on through the rain
Though your dreams be tossed and blown

Walk on, walk on
With hope in your hearts
And you'll never walk alone
You'll never walk alone

ALLEZ. ALLEZ, ALLEZ

リヴァプールサポーターのソングライター、ジェイミー・ウェブスターが2018年にBOSS Night(リヴァプールサポーターによるライブイベント)で披露し、爆発的に広まったチャント。比較的ゆっくりで、かつ単語も難しくないので覚えるのが簡単なチャントのひとつ。ただし、放送禁止用語が含まれるので注意。

We conquered all of Europe
And we will never stop
From Paris on to Turkey, We’ve won the fucking lot!

Bob Paisley and Bill Shankly,
The Fields of Anfield Road,
We are loyal supporters,And we come from Liverpool!

Allez, allez, allez! x 4

オフィシャルグッズ購入について

Purchasing Official Merchandise

リヴァプールFCはグッズの種類がとにかく豊富!

アンフィールドの南側(The KOPスタンド側)にフラッグシップストアの「Liverpool FC Store」があり、1階と2階にオフィシャルグッズがぎっしり並んでいます。

ユニフォームはすでにプリントされているものもありますが、その場でオーダーしてネームと背番号を入れてもらうことができ、CLパッチやブンデスリーガパッチなどのオプションも追加可能。希望のユニフォームを持って2階の専用カウンターで会計と希望のプリント内容をリクエストすると、混雑状況にもよりますが概ね5〜10分で出来上がります。

また、ここがすごいのは各時代の昔のユニフォームも公式に販売していること。これはなかなか他のクラブでは見ません。また、個数限定で選手のサイン入りユニフォームの販売も行われています。

LIVERPOOL FC STORE
181 Walton Breck Rd, Liverpool L4 0RE

リヴァプール市内には他にもセントジョンズ・ショッピングセンター店、Liverpool One店があります。

LIVERPOOL FC STORE St.John's Shopping Centre
Williamson Square, Liverpool L1 1EQ

LIVERPOOL FC STORE Liverpool ONE
One S John St, Liverpool L1 8BU

リヴァプールFCのグッズショップ、Liverpool FC Store
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