マンチェスター・ユナイテッド観戦旅行

YOUR GUIDE FOR MANCHESTER UNITED GAMES
正式名称 マンチェスター・ユナイテッド・フットボール・クラブ
Manchester United Football Club
愛称 レッド・デビルズ The Red Devils
マン・ユナイテッド Man United(略称)
創設年 1878年
所属リーグ イングランド・プレミアリーグ
Premier League
ホームタウン イギリス(イングランド) グレーター・マンチェスター(都市州)
マンチェスター
ホームスタジアム オールド・トラッフォード
Old Trafford
スタジアムツアー
ミュージアム
あり
練習場 トラッフォード・トレーニング・センター
Trafford Training Centre / AON Training Complex
他クラブとの関係
主なライバルチーム
マンチェスター・シティ(マンチェスター・ダービー)
リヴァプール(ノースウェスト・ダービー)
ファン熱狂度 (3/5)
アクセス難易度 (2/5)
公式ウェブサイト https://www.manutd.com/

マンチェスター・ユナイテッドについて

About Manchester United
ボビー・チャールトン

レジェンド、ボビー・チャールトン

サー・アレックス・ファーガソン

Austin Osuide

名将、サー・アレックス・ファーガソン

世界で最もファンの多いクラブ(推定約6.6億人)、マンチェスター・ユナイテッド。

赤い悪魔(The Red Devils)の愛称で日本でも世界でも抜群の人気を誇るクラブで、イングランドを代表するメガクラブのひとつです。

プレミアリーグ制覇13回で最多を誇り(前身のフットボールリーグ時代は7回)、FAカップは12回(アーセナルの13回に次いで2位)、国際大会ではUEFAチャンピオンズリーグ(チャンピオンズカップ含む)で3回制覇と、イングランドのクラブの中でもトップクラスのタイトル数を誇っています。

1878年の創設から長い間イマイチパッとしないクラブでしたが、マット・バスビー監督の改革により当時のフットボールリーグで1950年代に3度の優勝を飾り、強豪の仲間入りを果たしました。しかし、1958年2月に発生した「ミュンヘンの悲劇」により主力選手たち8名が命を落とします。暗黒時代に逆戻りになってもおかしくない状況の中、この悲劇から生還したレジェンド、ボビー・チャールトンを中心にクラブは復活、1960年代には2度のリーグ制覇と1度の欧州制覇を成し遂げます。

1970年代には再び低迷し2部降格の憂き目にも遭いますが、1986年に就任したアレックス・ファーガソンによってクラブの運命は大きく変わっていくことになります。

ファーガソンは特に若手育成に力を入れ、ユース出身のデイヴィッド・ベッカム、ポール・スコールズ、ライアン・ギグスらを擁したマンチェスター・ユナイテッドはまさに「赤い悪魔」の名にふさわしい成績を残していきます。

1998-99シーズンにはプレミアリーグ、FAカップ、UEFAチャンピオンズリーグの3冠をイングランドのクラブとして初めて達成。特にバルセロナで行われたCL決勝のバイエルン・ミュンヘン戦は0-1から試合終了間際に2発を叩き込んで優勝するという劇的なもので、今でも語り継がれる試合のひとつになっています。

ファーガソンは2013年までの27年間指揮を執りつづけ、その最終シーズンにはドルトムントから移籍した香川真司もこの名将の下でプレーしています。

オールド・トラッフォードへの行き方&観戦方法

Getting to Old Trafford

クラブのレジェント、ボビー・チャールトンが「The Theatre of Dreams」と呼んだ数々の名勝負を生んだスタジアムで、マンチェスター市街地の南西の外れ(オールド・トラッフォード地区)にあります。

1910年開場と歴史あるスタジアムでもありますが、初代のスタジアムは1941年にドイツ軍の空襲により焼失し、現在のスタジアムのベースとなったのは1949年に再建されたもの。その後も段階的に改修が繰り返され、現在は近代的な設備の整う巨大なスタジアムとなりました。

収容人数は約74,800人で、将来的には96,000人収容まで拡張するプロジェクトが進行中ではあるものの、これ以上の拡張を行うための資材・工事機械置き場の確保や、建物の構造上の問題からシーズン中も工期に入れる必要があり、工事中の仮移転先が近隣に無いことから一時的に凍結状態となっています。

スタジアム内部はイングランドらしい専用スタジアムで、メインスタンドのSouth Standだけ1階のみで、WestとEastの各ゴール裏スタンドは1階席と2階席、バックスタンドのSir Alex Ferguson Standは3階席まで設置されています。

メインスタンドかバックスタンドの1階席中段〜上段、バックスタンド2階が最も見やすいですが、チケット入手が非常に困難です。

オールド・トラッフォード シートマップ概要図
サー・アレックス・ファーガソン・スタンド

HonorTheKing

サー・アレックス・ファーガソン・スタンド

オールド・トラッフォードへの行き方

マンチェスター市内から

マンチェスター・メトロリンク

David Dixon

マンチェスター・メトロリンク

オールド・トラッフォードはマンチェスター市街地の南西の外れにあり、アクセスはマンチェスター・メトロリンク(Metrolink)と呼ばれるトラムを使うのが一般的です。

地下鉄のように何線とハッキリ案内されていないのでそこだけが分かりにくいですが、オールド・トラッフォードの最寄り駅はOld Traffordなのでそれは分かりやすいところ。市内中心部からは緑か紫(どちらもAltrincham行き)に乗れば行くことができます。緑線は日曜日は運休するので、とりあえず紫と覚えておけば大丈夫。

料金はゾーン制で、市内中心部はゾーン1、オールド・トラッフォードはゾーン2にあるため、ゾーン1+2のチケットが必要になります。券売機は駅のホームに設置されています。片道が£2.40、1日券が£4.30なので、市内中心部から往復するなら1日券がお得。

2019年からクレジットカードの非接触決済(コンタクトレス)も導入されたため、対応しているカードやApple Payなどでも利用可能になりました。ゾーンに関わらず料金は自動計算されるので便利。利用するには乗車前と乗車後にホームに設置された読み取り機にタップするだけ。タップを忘れると罰金になってしまうので注意。

ロンドンから

ロンドンからマンチェスターまでは1時間に1〜2本直通列車が運行されていて、所要時間も約2時間と意外と近いので日帰り〜1泊で往復することも可能です。

まずはロンドン・ユーストン(London Euston)駅を目指します。地下鉄ノーザン線とヴィクトリア線の駅が直結(Euston駅)していて、パディントン駅、エッジウェア・ロード、ベイカーストリート方面からはバスが便利。

ユーストン駅からはウェストコースト本線を通ってリヴァプールまで北西方面へ向かいます。2019年末からこの路線ではイタリア鉄道トレニタリア出資によるアヴァンティ(AVANTI)が列車を運行しており、旧ヴァージン・トレインズから引き継いだペンドリーノ型車両(390系)が投入されています。

1等・2等がありますのでこれはお好みで。2等は背もたれ倒れないのでやや窮屈ですが、配列は2-2なので横幅はそれなりに広く取られています。

マンチェスターではマンチェスター・ピカデリー駅(Manchester Piccadilly Station)の発着となり、ピカデリー駅にはメトロリンクの紫線が通っているので、オールド・トラッフォードまで直行できます。

試合の時間によってはロンドンから日帰り観戦も可能ですが、夕方〜夜の試合の場合はマンチェスターで1泊が必要になります。

日本からオールド・トラッフォードへ

最寄りの大きな空港はマンチェスター空港(MAN:Manchester Airport)。

日本からの直行便はありませんが、ルフトハンザ航空(LH)、フィンエアー(AY)、KLMオランダ航空(KL)、エミレーツ航空(EK)、カタール航空(QR)、ターキッシュエアラインズ(TK)など、日本から1回乗継だけで飛ぶことのできる航空会社が数多く就航しています。

マンチェスター空港にはメトロリンクの青線の駅があるため、中心部まで乗換なしで行くことができ便利。また、ナショナル・レールの駅もあるのでリヴァプール方面へ直接向かうことも可能です。

あくまで「最短」にこだわればマンチェスター空港利用となってきますが、「利便性」や便のパターンの豊富さで考えるとやはりロンドン発着にすることも視野に入れるべきかもしれません。

日本からの便があり、かつマンチェスター空港にも飛んでいる航空会社で、ロンドンのヒースロー空港またはガトウィック空港に便がない航空会社は無いので、例えば空席状況や料金によっては、行きはロンドン着、帰りはマンチェスター発、のようにある程度フレキシブルに飛ぶことも重要です。

ロンドン〜マンチェスター間の鉄道料金は曜日や時間、空席状況によって変動し、最低料金でもあまり安いとは言えません。

それでも観戦旅行で最もコストが掛かるのが航空券であること確実なので、無理に最短のマンチェスター往復で押さえるよりも、より航空券のコストが安いルートを選択することで仮にロンドン〜リヴァプールの鉄道部分はペイできるという状況も十分あり得ます。

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